ハウルの動く城の意味がわからない理由は?何を伝えたい?と題して徹底紹介していきます。
ハウルの動く城とは、2004年11月20日に公開されたスタジオジブリ制作・宮崎駿監督の長編アニメーション映画です。
興行収入196億円、2004年と2005年の興行成績第1位と驚異的な記録を出し、『千と千尋の神隠し』に次ぐジブリ史上第2位の記録を樹立しました。
そんな大人気なハウルの動く城が、意味がわからないと言われる理由や、ハウルの動く城が何を伝えたいことを考えていきます。
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ハウルの動く城の意味がわからないと言われる理由は?
ハウルの動く城を鑑賞したことがある方ならわかると思いますが、物語自体はとても壮大で、美しい描写が随所にあり見ごたえがあります。
しかし、ストーリー展開が早すぎて一回見ただけではちょっとよく意味がわからない人もたくさんいらっしゃると思います。
そこで、ハウルの動く城のストーリーを分かりやすく考えていきますね。
ハウルの動く城の戦争は何のため?
ハウルの動く城の戦争はなぜ起きたのか、直接的な理由ははっきりと書かれていません。
しかし、ストーリーから推測していきますと、この戦争はハウルにとっての魔法使いの師匠であるサリマンの国と隣国で行われた戦争のようです。
サリマンは宮廷に仕える最強の魔法使いで、国王からの絶大なる信頼を得ています。
隣国との戦争に積極的だったのか、サリマンが国王に進言したことにより戦争が始まったとも考えられています。
それだけではなく、サリマンが隣国の王子をカカシの姿に変え、隣国が怒り、戦争に発展したのではないか?とも言われています。
ハウルはなぜ戦争に参加している?
ハウルは正確に言いますと、ソフィーと出会う前は戦争に参加していなかったようです。
たびたび戦場に赴いていたのは戦況を把握するためで、そのたびにサリマンの手下に見つかって傷を負って帰ってきていました。
それが一変、ソフィーという守るべきものができた事によって、ソフィを戦場から遠ざけようとして自ら戦場に飛び込み、戦ったのです。
ソフィーはなぜ老婆になった?
帽子屋の少女ソフィーは、兵隊にからまれていたところを、容姿も美しくすべての女性をトリコにしてしまう魔法使いのハウルに助けられます。
しかしハウル自身も彼をつけ回す荒地の魔女に追われているところでした。
ハウルと離れたソフィーはその日の夜、魔女の呪いで九十歳の老婆の姿へ変えられてしまうのです。
ソフィーがなぜ老婆に変えられたのかは、はっきりと描かれていません。
おそらく、ハウルに気に入られたソフィーに対する嫉妬やハウルへの仕返しの気持ちがあったのではないか、と推測されます。
ソフィーが若返るのはなぜ?
ソフィーはまず、老婆になった自分に最初はとまどいながらもすぐにその状況を受け入れました。
そして、それまでの帽子屋の生活を捨てて、ハウルの元へと赴きます。
おそらく、亡き父の帽子屋さんを継ぎ存続させるためにがむしゃらに働いていた自分と、そうではない妹や義母への不満。
自分を縛り付けているこの状況から脱出したい気持ちから、老婆になった自分を肯定的に受け入れ、その状況から脱出したのではないでしょうか。
老婆になった状況は、ソフィーにとっては都合がよかったのです。
そして、ソフィーが若くなったときは、ある意味、「自分を必要としてくれる家族のような存在」がもうすでに周りにいてくれてます。
その存在とは、ハウルの動く城で出会ったマルクルやカルシファー、自分を頼ってくれる荒地の魔女、ハウルです。
よって、満足感や安心感があるときに、ソフィーは若い姿になっていると考えられます。
荒地の魔女はなぜハウルの心臓を欲しがる?
荒地の魔女がなぜハウルの心臓を欲しがるのか?に関しては、二つの理由が考えられます。
まず一つ目は、「目や心臓を悪魔にささげることで得た強大な魔法にあこがれたから」です。
ここでいう悪魔というのは、カルシファーのことです。カルシファーは、ハウルの動く城の暖炉で火の魔法を使い、城を動かしていましたね。
そのカルシファーは、昔、ハウルの心臓と引き換えに契約をし、ハウルに強大な魔法の力をあたえました。そしてまたカルシファーもその契約により縛られ、ハウルから身を粉にして働かされていたのです。
荒地の魔女は、ハウルの強大な力を目の当たりにし、自分も同じ様に強大な力を手に入れたいと考えたのだと思います。
二つ目の理由は、「ハウルのことがすきだから」です。
ハウルは色男という設定で、出会った女性は全てハウルのトリコになるようです。
荒地の魔女も例外ではなく、ハウルの美しさや若さ、強さに惹かれていたのかもしれませんね。
元々、ハウルは荒地の魔女のことを「面白い人だと思って自分から近づいたんだ」「それで逃げ出したんだ。恐ろしい人だった。」と語っていました。
自分から近づいたのに魔女の本性に気づき逃げ出したことが、魔女にとってはフラれたように感じ、執着するようになったのかもしれません。
ハウルとマルクルの関係は?
マルクルは両親の死後、親戚をたらい回しにされ、ホームレスとしてさまよっていました。
空き地を転々とするうちにハウルの城につながる扉にたどり着きます。
そこからハウルの家に転がり込み、ハウルの弟子になったようです。
カブの正体は?
カブとは、ハウルの動く城に登場する、木の棒にカブが刺さったカカシのことです。
元々はサリマンの国と戦う隣国の王子で、強力な魔法でカカシに姿を変えられていたのでした。
カブとソフィーとの出会いは、荒地の魔女の魔法で老婆になったソフィーが街を出て、荒野で生垣に引っかかっていた木の棒を見つけたときでした。
ソフィーが見つけたその木の棒が、カカシの姿をしたカブです。
カブはソフィーが見つけてくれたのもあってか、終始ソフィーに好意的です。
物語の最後、カルシファーの魔法が溶けてハウルの城(の残骸)が谷に落ちそうになりますが、カカシのカブが突然現れ、身を投げ出して防ぎます。
ソフィーがカブに感謝の気持ちを込めたキスをすると、カブは王子の姿に戻るのです。
そして、「国に戻って戦争を終わらせる」と、国に戻っていきました。
ハウルの動く城が伝えたいことは?
ハウルの動く城は一回見ただけでは意味がよくわからないと言われています。
戦争、魔法、登場人物の生い立ちや背景など、複雑に絡み合っているからです。
なんとなくつじつまを合わせて作った作品じゃないの?と考える方もいるかもしれませんが、スタジオジブリと宮崎駿監督が何も考えず作品を作っているわけがありませんね。
ハウルの動く城にはよく熟考して考えられたテーマがあります。
そのテーマについて次に説明していきますね!
ハウルの心臓の意味は?
ハウルの動く城が伝えたい事は『心』についてだと考えています。
生まれつき素晴らしい才能を持っているハウルは火の悪魔であるカルシファーと取り決めをするときに自分の心臓を差し出します。
ハウルが差し出した心臓は姿かたちとしてのものではなく「心」を差し出したのだと意味しています。
自分の心を差し出して強大な魔法を手に入れたハウルは、心を失い、心から一人の女性を愛するという意味さえ見失います。
クールビューティーなハウルは、街中の美女のハートを鷲掴みにしていきました。
そして、街中の美女の心臓を食べる魔法使いとして恐れられるようになるのです。
心を無くしてまで手に入れた力は本当に必要なものなのだろうか。
魔法使いのハウルを通して『心とはなにか?』について考えさせられる作品となっています。
ソフィーの容姿の変化は何を伝えたい?
作品を見ていて、ソフィーの容姿が急に元に戻ったり、年を取ったりといろいろ変化することに少なからず困惑した方もいらっしゃると思います。
ソフィーの容姿の変化に込められた意味とはなんでしょうか。
その理由として、ソフィーの呪いとは老婆になる呪いではなく、気持ちの年齢が姿に現れる呪いだと考えられます。
寝ているときや、ハウルがどんなにいい人かを人に語っているとき、キレイな景色を見ているときなど、ソフィーの気持ちが前向きで落ち着いているときは見た目も若返っていることがよくあります。
それと引き換えに、今の自分の現状に否定的なとき、自分の気持ちに蓋をしているときは、おばあさんの姿に戻ってしまうのです。
つまり、ソフィーがおばあさんになったり若返ったりする変化は、ソフィーの気持ちの変化を表していると考えられます。
ハウルの動く城の戦争の意味は?
ハウルの動く城の原作、『魔法使いハウルと火の悪魔』には、戦争の描写は入っていません。
ではなぜハウルの動く城には戦争の描写を入れたのでしょうか?
インタビューで、なぜ戦争のシーンを入れたのか質問された宮崎駿監督の答えは、「戦場が燃え上がる一方で燃え上がる恋を描くため」ということでした。
また、ハウルの動く城に戦争を入れたほかの意味としては、戦争の無意味さ、悲惨さを伝えたかったというのがあります。
まとめ
ハウルの動く城の意味がわからない理由は?何を伝えたい?と題してお伝えしてきました。
意味がわからないと思っていたことも、よく紐解いてみますと、ちゃんと意味があったことが分かりますね!
魔法使いや戦争、登場人物のセリフや背景など、いろいろなことが絡み合い、より複雑に見えているのかもしれません。
ハウルの動く城に描かれているテーマは「心」です。
ぜひ、登場人物の心情になってもう一度本作品を楽しんでみてくださいね!
きっと以前とはまた違う新たな発見が見つかることと思います。
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